
初心者の定番の一本として、不動の位置を築いている『アルボラリス』
価格改定(値下げ)により、2000円台前半で気軽に試せるようになりました。
バーボン樽とシェリー樽の2種類の原酒をブレンドしたシングルモルトスコッチウイスキーとしては無類のコスパを誇っていて、
ボトルカラーからもイメージされる、オレンジなどの柑橘系のフレーバーとして評価されています。
評価

・香り
バニラのような、まったりとした花の蜜の匂い。糖度が低い青々とした柑橘類を思わせる少量の酸っぱさ。
オレンジの酸味というよりかはスパイスのような酸っぱさでした。
湖畔の草原で白い花々が咲いている風景が想起されるほどフローラルな香りでした。
・味わい
全体的には花を使ったホワイトチョコのような甘くフローラルな味わい。
花や青リンゴの絞り汁の甘さが微かに感じられ、この甘さが濃厚でウッディな穀物の苦みを引き立たせています。
後から来る胡椒のようなスパイスがこの苦みと甘さをさらっと流していき、リセットされます。
ただ、主張が弱く個性に欠けているとも言えるかもしれません。
・フィニッシュ
モルトの香ばしさをまとった優しく甘いフィニッシュ。余韻は短く、すぐに流れていきます。
濃厚なバニラか薄めのチョコのような甘さを少し感じますが、後味が残らない、すっきり。
おそらく、バーボン樽の甘さが活躍しているのかなと思いました。
おすすめの飲み方
・ハイボール
ハイボールにすると、干し草を思わせる青々とした苦さと柑橘、胡椒やミントを感じるフレーバーとなることで清涼感が加わり、華やかさが増します。
この爽快感のあるすっきりとした味わいで、暑い夏の一杯目にハイボールとして飲みたいですね。食前酒としてなら、なおさら。
ストレートやロックでゆっくり楽しむには余韻や複雑さが欠けていて、飲みごたえが物足りないかもしれません。
チャーム(おつまみ)提案
・ドライフルーツ
凝縮された甘みと酸味が、柑橘・スパイスの酸味や甘さを強調します。
・スモークサーモン
塩気と脂が深みを生み出し、より複雑なコクを生み出します。
☞ 筆者の選択(クロワッサン)
クロワッサンの小麦粉とウイスキーのモルトが 穀物の香ばしさ を増幅させ、焼き立てのクロワッサンの濃厚なバターに
華やかなアクセントが乗ることで、静かな甘さが際立つ ペアリングとして秀逸。

感想
『グレングラント アルボラリス』は、その飲みやすさと価格から 手の届きやすいシングルモルトウイスキー だと思います。数あるウイスキーから好んで選ぶか と言われると疑問が残るところで、少なくとも、沼ウイスキーではないかな~と思います。ただ、常飲酒や入門用シングルモルトとして、優秀であることは間違いなく、低価格帯で重宝するウイスキーとしておすすです。逆に、お金に糸目が無かったり、飲む頻度がそこまで多くない人は他のウイスキーをあたるべき だと思いました。とはいえ、 ”価格以上に” 美味しく、入手難易度も低いので、2000円を切るか切らないかのセールがあれば試してみて欲しいですね。
