ターンテーブル
ビタースウィートシンフォニー

ターンテーブルを認知したのは、このビタースウィートシンフォニーがきっかけでした。というのも、私がこよなく愛するクライゲラキが40%以上ブレンドされているということで、登場時より注目していました。音楽のコンセプトと配合比率の公開が特徴的なボトラーズウイスキーということで、様々なフック(関心の入り口)があります。私はモルトウイスキーばかり飲んでいるので、他のブレンデッドウイスキーとの比較は行いませんが、ボトラーズのコンセプト通り、シングルモルトと区別せずに楽しみたいと思います。TurnTable Spiritsの理念である『大量消費というブレンデッドのイメージをターンテーブルする(覆す)』を確かめに行きましょう。ボトルは抜栓後1カ月経っています。


スペック

蒸留所:クライゲラキ/ブレアアソール/バルメナック/ノースブリティッシュ

ボトラー:TurnTable Spirits(ターンテーブル スピリッツ)

地域/タイプ:スコットランド/ブレンデッドウイスキー

熟成年数:未記載

アルコール度数:46%

容量:700ml

:ペドロヒメネスパンチョン/ヴァージンオーク/オロロソシェリー

販売価格:¥8800(私は¥6600で入手しました)


レビュー

香り:フレンチトーストのようなまったり甘い匂い。バナナと胡椒、若干モルトの風味を感じる。全体的にダークで濃厚な黒色の匂いを感じる。ソースっぽい雰囲気もある。飲む直前の香りはチョコ香りが支配する。

味わい:初めは辛口なウイスキーで甘さは後から、じわじわ甘さを感じる。若干の苦みと酸味を真っ先に感じて、その後にバナナのようなしっとりした甘さが少しくる。シェリー樽特有の酸味や渋みといった大人な味わいが特徴的で、キャビン(タバコ)に近い。ビタースウィートという名の通り、甘さ一辺倒ではなく、甘みを苦さが包み込んでいるような味わい。飲み進めていくと、より甘さがはっきりとしてくる。

フィニッシュ:とにかくビターなフィニッシュ。カカオ含有率の高いチョコを思わせる。モルトとチョコの香ばしく、ほろ苦い甘さが鼻に抜けていく。比較的、短いフィニッシュ。口に含んだ際に感じた最初のビターとは異なるビターさで興味深い。


感想

ビタースウィートなコンセプトが香りからフィニッシュに至るまで一貫して感じられ、チョコテイストの深みのあるウイスキーが好きな私にとって大好物の一本でした。複雑さはそこそこですが、フレーバーを絞って特化した、シンプルな味わいになっていると肯定的に捉えることもできます。シェリー樽熟成特有のドライフルーツやスパイスのテイストは抑えめで、ここは求める方向性次第で評価が変わると思います。なんといっても、物語のように変わっていく苦みの変遷が面白く、美味しかったです。香りの物足りなさがなければ、もう1つ高いランクを付けていたかもしれません。とはいえ、新興のボトラーなので今後の展開も見守っていきたいところです。大量消費ではなく、じっくりと楽しめるウイスキーでした。


スコア

  B  

SS:この上なく美味しい。探し出す価値のある記憶に残る一本。GOAT(史上最高)。
S:傑作。見かけたら、迷わず飲むべき。
A:凄く美味しい。少なくとも私は高く評価する。あなたも同じなら嬉しい。
B:美味しい。価格以上の完成度。
C:なかなか良い。気になっているなら試して良い。
D:まあまあ。もっと良いウイスキーがあるかも。
E:どうだろう。飲むことを止めはしない。
F:・・・。

※あくまで執筆者の評価です。絶対的な評価ではありません。


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